住宅と店舗の新築・リフォーム・リノベーション,浜松市の設計工務店アラン

2016年10月7日

高齢者のための住宅改修(アランが実際に思うこと)

こんにちは、浜松の設計工務店アランです。今日はちょっと真面目に、高齢者のための住宅改修についてお話ししたいと思います。

では早速質問

①「実家(我が家)の住宅リフォーム」どのタイミングで行うのが良いでしょう?

アランのこたえ

お孫さんが生まれる。お子さんが独立するなどの転機など、わかりやすく変化のある時がおすすめ。

人それぞれで良いと思いますが、これは今までいろいろなお客様と接してきたアランなりのこたえです。ではなぜそう思ったのか。

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年をとって「おっくう」になる前に。

リフォームの相談をしてくださる中でも多いのが「年をとった両親が住んでいる実家をどうすればいいのか悩んでいる」というケースです。家の中には長年の物が積み重なり、どこから手をつけたら良いのかわからないという声もよく聞きます。年を重ねるということは、昨日までなんともなかった段差につまずいたり、昨日は開けられた窓が力が入らなくなって開けられなくなったり、ご自身でも戸惑うような変化の連続。本人の意思とは違うところで、日々のことが「おっくう」になってしまうのです。そんなときに住宅のリフォームをするなんて「おっくう」に違いありません。ですから、お孫さんが生まれたり、子供が独立するなどわかりやすい転機に住まいも一緒に見直すことが大切なのではないかと思っています。

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「しまった!タイミングを逃したかも!」

それでも、家をなんとかしたい。

「両親は乗り気じゃないんだけど、このままにしておくのは心配。」こういう相談を受けたら、私たちはまず現場確認をさせていただくことにしています。その家がリフォームすれば長く住み続けられる家になるのか、それとも躯体や構造部分に問題を抱えているのかを、建築的な視点で判断するためです。

次に、その家に住む高齢の方をしっかり観察します。例えば、どこに手をついて立ち上がるのか。いつもはどの部屋にいるのか。その部屋とお手洗いとの距離や歩数など。じっくりと観察してみると、物が乱雑に積まれているように見えた場所が、実は導線を確保するためにそこに寄せられているだけだったり、変なところに置いてある椅子は、実は立ち上がる時の持ち手として使っていた!など「物がそこにある理由」が見つかるのです。

 

大切なのは「暮らしやすくなる」という希望。

高齢者のための住宅改修大切なことは、当たり前のことですが「暮らしやすくなる」という希望です。「古くなったから」「危ないから」をリフォームの第一理由に考えてしまっていませんか?必要に駆られてすることは、なんといっても「おっくう」です。ですから、ここはしっかり住まい手の「暮らしやすさ」を考えたいと思っています。普段過ごしている部屋や寝室からトイレの位置が遠いなら、ショートカットできるような間取りに変更することも考えます。逆に寝室をトイレに近い部屋に移す、という提案もできます。

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建築と看護の共通点

さて、アランのインテリアコーディネーター中根えみ子は、アランに参加する前は看護師でした。中根えみ子は、住まいのことを考えるときに、ナイチンゲールの著書「看護覚え書」の内容を思い出すといいます。その本は、換気の大切さについて書かれた「換気と保温」という章からはじまります。窓を開けて換気をし、季節の香りや 音を含んだ空気に癒されることが看護、人を癒すことの基本なのです。

危ないからなおしましょう。手すりつけましょう。和式を洋式にしましょう。家のリフォームはついつい事情が優先されてしまいますが、そんなときでも住まい手の導線から窓辺にまでしっかり目を配りたい。住まい手の「健康的な暮らし」を考えたいと、アランは思うのでした。

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