家づくりの構法にはどれくらいの種類があるの?
どれを選べば、自分たちの求める家が建てられるの?
日本には数多くの構法があり、家づくりを考え始めたばかりの方は、「結局どの構法なら、自分が求めている家が建てられるの?!」と悩んでしまうことも多いと思います。実はアランでも、すべての構法を網羅しているわけではありません。
すべての構法に対応している工務店は無い?!
家づくりを専門としている工務店で、すべての構法に対応している工務店はあまりないのではないかと思います。言い換えると、どの構法をおすすめしているかを工務店に聞くことは、その工務店の考え方を知ることができる方法とも言えます。そこで今回は、私たちがどんな構法を選んでいるかを、メリットやデメリット。どんな方にお勧めかなども踏まえて、ご紹介したいと思います。
アランは木造と鉄骨造に特化した工務店
アランは木造と鉄骨造に特化した工務店です。アランの中根康晴が修行していた工務店が専門だったこと。さらに独立後も、静岡県産材の普及に尽力したいという考えから、木造建築の知識を深めたり県産材を使った新構法の開発に協力するなどして木造に特化していきました。一方、店舗併用住宅や二世帯住宅など、3階建以上の住宅のニーズや、大空間を作るなどデザイン的なニーズに応えるために、鉄骨造にも取り組んできました。以下にご紹介するのが、アランで設計施工することができる代表的な構造です。
①木造軸組構法(工法)
日本の伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた構法で、在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれています。2000年の建築基準法改正で、耐震性能も向上。日本の木造建築の基本的な構法です。
「住むほどに木の色が味わい深く変化する家を建てたい」
「木のぬくもりを感じる家に住みたい」
こんな方にお勧めです。
★メリット★
- 設計の自由度が木造建築の中では高い。
- 増改築、減築も比較的容易。
- 材料の杉は日本でたくさん生産されており、コストも比較的安い
★デメリット★
- 柱で自重を支えるため、柱の無い大空間などの設計には向かない
②JPウォール・Jパネル構法(工法)
構造材となる柱に、無垢の杉板3枚を繊維方向を互い違いに貼り合わせたパネルJパネル(壁)を落とし込むことで、柱と壁の両方で建物を支える構法です。Jパネル構法(工法)は厚さ36mmのJパネルを使い、JPウォールは厚さ30mmのJパネルを使います。Jパネル構法(工法)は、阪神淡路大震災の経験を経て「より地震に強い木造住宅を」という考え方から生まれました。それをさらに進化させた構法がJPウォール。これらの構法の特徴はもちろん木造の中でもダントツの耐震性をもつところ。静岡県産の木をたくさん使えるということも魅力です。
「住むほどに木の色が味わい深く変化する家を建てたい」
「木のぬくもりを感じる家に住みたい」
という方はもちろん
「何よりも地震に強い家に住みたい」
「静岡県の林業を応援したい」
という方にもおすすめです。
★メリット★
- 木造軸組構法と同程度に、設計の自由度が高い。
- 地震に強い。
★デメリット★
- 木造軸組構法(工法)に比べてコストがかかる。
③鉄骨造
鉄骨を家の骨組みとする構造のことです。使う鋼材の厚さの違いで、重量鉄骨造と軽量鉄骨造に分類されます。木造に比べて設計の自由度が高く、耐久性が高いことが特徴です。
「大空間のあるオシャレな家に住みたい!」
「1階を店舗にして、2階3階に家族で住みたい」
「1階を賃貸で貸し出したい」
など、耐久性が高く設計自由度が高いので、様々なニーズを受け止めることができます。
★メリット★
- 設計の自由度が高い。
- 地震に強い。
★デメリット★
- 木造に比べてコストがかかる。
いかがでしたか?
これらの構法についてより詳しく聞きたいという方は、是非アランのショールームまでお越しください。アランの中根康晴は、いつも構法についてはつい熱く語りすぎてしまうほど(笑)もっと皆さんとお話ししたいと思っているのです。
【おまけ】
ちなみに構法と工法の違いついて。どちらも同じような意味で使われています。ことばの意味を調べると、工法=加工や工事の方法。構法=建築全体の構成方法、組立て方。とされています。私たち設計工務店アランは、現場での加工や工事方法の前、設計段階から家づくりについて考えているため「構法」ということばを使っています。